契約書を手にした紅蓮院魔夜教授

USOKO UNIVERSITY / FACULTY RECORD 013

† 紅蓮院 魔夜 教授 †

GUREIN MAYO

中二病学部・黒魔術理論専攻
封印現象学/終末予言論/異界通信倫理学/黒魔術表象研究

「この講義は、君たちが“まだ目覚めていない”ことを前提として進む。」
POSITIONPROFESSORDEGREE博士(深淵学)SEAL第三段階*

IDENTITY / BASIC FILE

† 基本情報・異名 †

氏名紅蓮院 魔夜(ぐれいん まよ)
職位教授
所属うそこ大学 中二病学部
専攻黒魔術理論専攻
研究室第7校舎・地下3階・第十三封印研究室
担当科目黒魔術理論概説/血の契約入門/封印解除演習/異界通信倫理
学位博士(深淵学)
好きな時間帯黄昏
苦手な時間帯健康診断の朝
現在の封印状態本人申告「第三段階」/大学確認「特に異常なし」
01THE CRIMSON INQUISITOR

“深紅の審問官”

若手研究者時代、学会質疑で一つの用語について45分間質問を続けたことに由来。

「問いとは、魂を暴く刃だからな。」
02THE REVISED PROPHET

“終末予言を三度書き直した男”

1999年、2012年、2018年の終末予言が外れ、研究モデルを三度改訂。現在は「終末延期仮説」を採用。

「終末は固定点ではない。延期され続ける状態だ。」
03THE AWAKENING ALARM

“目覚めし者の目覚まし時計”

午前1限、「起きろ! 時は来た!」と教室へ入ることから学生が命名。のちに公式グッズ化。

「起きろ! 封印の刻は終わった!」
04THE MAN IN BASEMENT 7

“第七地下室の人”

研究室の場所から自然発生した異名。

「一番本人が気に入っていません。」

WHO IS GUREIN MAYO?

何も起きていないのに、
“何かが始まる気配”はなぜ生まれるのか。

「人類の内側には、本人すら認識していない封印領域が存在する」という独自理論を中心に研究する中二病学者です。封印、覚醒、契約、終末、召喚、異世界通信、第七波動、右腕、夢、そしてロッカーを、文学・心理・民俗・言語・ポップカルチャー・本人の夢日記から横断的に研究しています。

01-A

† 学問との出会い・学歴 †

中学二年の冬の日記
「俺の中にはまだ誰も知らない何かがある。」
次ページ:「明日、数学小テスト。」

教授はこの並びを「日常と深淵は常に隣接している」と論じています。

01中学校

十三夜式黒炎術

自作魔術体系をノート6冊に記録。2冊は「封印した」と主張するが、母親は引っ越し時の廃棄を証言。

02高校

異界への門

文化祭で暗幕、鏡、LEDろうそくによる展示を企画。最多感想は「思ったより静か」。

03大学

禁忌領域研究会

民俗学・文学・記号論を学び、自主研究会を設立。最盛期4名、うち2名は友人。

04大学院

封印という物語装置

博士論文を提出。指導教授に表紙の魔法陣を外すよう指導され、提出版では外した。

RESEARCH DOMAINS

† 研究テーマ †

01SEALED PHENOMENOLOGY

封印現象学

「能力を持つより、能力を封じている方が強く見えるのではないか。」

包帯、眼帯、手袋、鎖、封印札、意味深な沈黙の演出的効果を比較。

02DEFERRED APOCALYPSE

終末予言論

「世界が終わらなかったのではない。何らかの要因で終末が延期された。」

外れた予言体系を維持する「終末延期仮説」。学内では、かなり便利な理論として知られる。

03SEVENTH WAVE

第七波動研究

「観測されないことこそ、第七波動の特徴だ。」

統計的に有意な波動は未観測。研究費審査委員会は「そこが一番困る」と回答。

04OTHERWORLD ETHICS

異界通信倫理学

「召喚された勇者が既読後に返信しない場合、王国側は再送してよいのか。」

異世界、精霊、未来の自分、内部人格との通信が成立した際の倫理を研究。

05SEALED LOCKER

封印ロッカー研究

「開けてはいけない扉ほど、人は開けたくなる。」

「封印中」と貼ったロッカーは3.7倍開けられやすい。中身は清掃用品。

02-A

† 主要研究論文 †

PAPER 01

『煉獄の扉はどこにあるか――13の夢記録に基づく探索的考察』

13夜の夢から入口を分類。最有力は「地下駅のような場所」。

PDFは封印中
PAPER 02

『中指から発する第七波動の存在証明』

査読「存在証明に至っていない」/教授「存在証明への序章と改題した」。

PDFは封印中
PAPER 03

『封印されしロッカーとその開錠呪文』

結論:一般的な鍵が最も有効。

研究記録を読む →
PAPER 04

『呪文詠唱中の突発性くしゃみが儀式へ与える影響』

被験者36名。91%が「雰囲気が壊れた」と回答。

PDFは封印中
PAPER 05

『異世界通信における“既読”問題の倫理学』

学部内では高被引用。他学部ではほぼ引用されていない。

PDFは封印中

LABORATORY / B7-B3-013

† 第十三封印研究室 †

第7校舎・地下3階。「ENTER IF YOU DARE」の下に、事務局の「ノックしてください」シールがあります。

ROUTE GUIDANCE

研究室へ行く方法

  1. 1第7校舎へ入る
  2. 2エレベーターで地下2階へ
  3. 3そこから階段を下りる
  4. 4「関係者以外立入禁止」の横を通る
  5. 5さらに奥へ進む
  6. 6ろうそく風LED照明が見えたら到着

現在地:第7校舎・入口

ENTER IF YOU DARE第十三
封印研究室
ノックしてください

室内確認物

黒いカーテン大型本棚魔法陣柄のラグ古い地球儀黒曜石骸骨模型13本のLEDキャンドル意味深な鍵用途不明の箱普通のプリンターコピー用紙経費精算マニュアル電気ケトルインスタントコーヒー
学生評:「思ったより生活感がある。」

※本物のろうそくは消防管理上使用できません。現在はかなりリアルなLEDキャンドルです。教授:「炎の魂は失われた。」

03-A

† 教授の一日 †

大学到着

「夜明け前よりここにいた」と言うこともあるが、入館記録は8:43。

結界確認

実際にはメール確認。

講義

黒マントで登場。猛暑日は黒い半袖シャツ。

昼食

黒カレー率が高い。無ければ生姜焼き定食。

研究

夢記録、学生アンケート、文献、SNS上の中二表現を分析。

ゼミ指導

血色インクで添削。正式商品名はワインレッド。

教授会

「普通に賛成か反対かでお願いします」と言われる。

本当の研究時間

照明を暗くする。大学は「電気消して帰ってください」。

TEACHING & SUPERVISION

† 講義・学生指導 †

入室

数秒沈黙し「……揃ったようだな」。実際には揃っていないこともある。

板書

最初に必ず「†」を書く。質問には「境界だ」と回答。

遅刻者

「時の流れから外れたか」。システム上は普通に遅刻。

未提出

「契約不履行だ」。大学システム上は未提出。

ORIGINAL GRADING SCALE

成績評価

S完全覚醒
A契約完了
B覚醒途上
C封印継続
D深淵へ再履修

正式な成績証明書では通常評価へ変換されます。

STUDENT GUIDANCE

他人の黒歴史を、決して笑わない。

「恥じる必要はない。当時のお前は、本気で世界を作ろうとしていた。まずそこに敬意を払え。」

一方で卒論には妙に厳しく、参考文献、調査方法、論理構成、引用形式を徹底します。

「闇を語るなら根拠を示せ。」
04-A

† 教授の添削例 †

STUDENT

「漆黒にはすごい力があると思う。」

↓
PROFESSOR「“すごい”とは何だ。定義せよ。」
STUDENT

「たぶん右腕に力が集まりやすい。」

↓
PROFESSOR「“たぶん”で封印するな。調査せよ。」
STUDENT

「世界は俺を理解してくれない。」

↓
PROFESSOR「世界を母集団にするな。」
「内容はかなり分かりやすい。照明はずっと暗い。」―― 中二病学部2年
「目が合った瞬間、契約が成立した気がする。」―― 中二病学部1年
「参考文献が少ないと普通に怒られる。」―― 中二病学部4年
「“深淵を見ろ”は、まず資料を読めという意味だった。」―― 修士課程1年
「黒歴史ノートを、教授だけは真面目に読んでくれた。」―― 卒業生
「研究室は怖そうだったけど、お茶をくれた。」―― 他学部学生
04-B

† 封印現象・終末表象研究ゼミ †

右腕に能力が宿りやすい理由片翼キャラクターの喪失表現中二病における月の色“選ばれし者”は誰に選ばれているのか封印率に端数を付ける心理効果「奴ら」とは誰なのか最終決戦で雨が降りやすい理由黒いコートと風速の演出効果敵組織名に数字が入りやすい現象普通の鍵と封印の鍵の視覚差
  1. 第1条他人の設定を笑わない
  2. 第2条「なんとなく格好いい」で終わらせない
  3. 第3条矛盾を「世界線が違う」だけで逃げない
  4. 第4条儀式で火を使わない
  5. 第5条卒論締切は予言では変わらない
REC.01「遅刻とは存在しない。時とは縛るものでなく、操るものだからだ。」
REC.02「単位が欲しいか? ならばまず心に契約の印を刻め。」
REC.03「魂が疼くなら、そこには研究テーマがある。」
REC.04「封印とは、続きを未来の自分へ託すことだ。」
REC.05「魔力が足りないなら、文献を読め。」
REC.06「世界を滅ぼす前に、参考文献一覧を整えろ。」
REC.07「覚醒は待つものではない。仮説を立て、検証するものだ。」

CAMPUS ARCHIVE

† 著作・活動・学内観測 †

01

『深紅なる契約書 ~我と契れし者よ、扉を開け~』

黒羽出版

契約という物語装置の入門書。「思ったより普通に読める」。

02

『第七法典・黒翼篇』

虚無書房

代表理論書。全734ページ、索引だけで41ページ。

03

『終末と目覚めのあいだで――覚醒前夜ノート』

夢見書館

夢記録と研究生活をまとめたエッセイ。

04

『講義録:我が講義は常闇と共に』

全13巻

第8巻のみ表紙が若干明るく、教授は不満。

05

『指先で刻む封印呪文ハンドブック』

一部学内で発禁

学生が机へ大量に書いたため。

06

『紅蓮院魔夜語録100選――覚醒前に読め』

自己編纂

編集者も帯コメントも本人。

07

『血のインクで記す卒論指導入門』

絶版

大学図書館に3冊、うち1冊貸出中。

08

『魂が疼くとき、それは研究の始まりである』

私家版

「市販するにはまだ時ではない」。

学生人気 1位『神殺しを名乗る前に読む本』

「まず神を用意しろ」という章が人気。

2位『魂が疼くとき、それは研究の始まりである』3位『紅蓮院魔夜語録100選』本人が大量購入した可能性は調査中。

PLAYLIST

黒翼の覚醒

01
輪廻の深淵で、我は目覚める†DEATH†SERAPH†
02
堕天使の舞踏会夜羽 美蓮
03
Blood Contract -契約の書-YamiCore feat. ヴァン†ディーネ
04
千年楼閣 -Thousand-Year Labyrinth-†影狼-Kagerou-†
05
普通に帰るアーティスト不明/誤追加だが未削除

PERSONAL BLOG

深淵より愛を込めて

NEW黒曜石の指輪の内部に“影”が現れた話
POST13時間かけた召喚陣がチラシ裏にちょうどよかった件
POST“魔力が足りない”と言われて普通に傷ついた話
POSTLEDキャンドルが3本切れた。追記:電池だった
POST終末予言の日に歯医者の予約を入れてしまった
POSTAmazonから黒い箱が届いた。注文した本だった
05-A

† 所属・オリジナルグッズ †

異界交信研究会(イカ研)

顧問

学内ビジュアル系研究会「V系で叫ぶ哲学」

名誉会員

キャンドル照明愛好会

会長/LEDへの改称を巡り対立中

うそこ大学終末対策委員会

オブザーバー/大学側は非公式と説明

契約書風ノート

名前欄が「契約者氏名」

目覚まし時計

「起きろ! 封印の刻は終わった!」

召喚円マスキングテープ

召喚能力は未確認

「中二病」書道タオル

なぜ書道なのか不明

第七封印研究室マグカップ

電子レンジ対応。教授「重要だ」

05-B

† 学内での目撃情報・私物 †

図書館

闇属性語彙資料を大量に借りる。期限は守る。

学食

黒カレー。福神漬け多め。

売店

黒いノートをまとめ買い。

コピー室

召喚陣をA3拡大コピー。

健康管理センター

年1回、普通に健康診断。

雨の日

黒い傘。「……たまたまだ」

私物

黒い万年筆/赤インク/黒革手帳/銀色の指輪/砂時計/古い鍵/黒曜石/折りたたみ傘/コンビニのポイントカード/胃薬

教授「最後の二つを記載する必要があるか?」
05-C

† 教授に聞いてみました †

Q.01本当に魔術は使えますか?
A.

「何をもって魔術と呼ぶかによる。」

Q.02火球を出せますか?
A.

「質問の質を上げろ。」

Q.03右腕には何か封印されていますか?
A.

「……誰から聞いた?」

Q.04終末はいつ来ますか?
A.

「予測値はある。だが公表すれば未来が変わる。」

Q.05前の予言は外れましたよね?
A.

「延期だ。」

Q.06研究室はなぜ地下に?
A.

「光から遠い場所を選んだ。/施設課「空いていたから」」

Q.07好きな闇属性語彙は?
A.

「禁忌。やるなと言われるほど、人はやりたくなる。」

Q.08「漆黒」は好きですか?
A.

「好き嫌いで語る言葉ではない。かなり好きです。」

Q.09何時に寝ますか?
A.

「夜が我を解放した時だ。/追跡:午前1時前後」

UNEXPECTED SIDE

教授の意外な一面

甘いもの

プリンを「脳活動維持の供物」と呼ぶ。

猫

キャンパス猫を「夜の眷属」と呼ぶ。猫は無反応。

機械

画面共有失敗を「結界干渉」と呼び、学生が直す。

学生の名前

異名だけでなく、本名まで正確に覚えている。

PEER REVIEW

教授評

夜霧 幽羅「言葉を盛りすぎる。まあ、人のことは言えないが。」
白影 鏡夜「彼は説明しすぎる。沈黙をもっと使えばいい。」
漆原 黒炎「昔の詩を絶対見せてくれないんですよ。」
大学事務局「申請書類は毎回ちゃんと出してくれます。」

KNOWN WEAKNESS

紅蓮院教授の弱点

蛍光灯

研究室の雰囲気が消える。

昼間の屋外

黒マントが暑い。

強風

マントが想像以上に邪魔。

事務局からの電話

出張精算の領収書で現実へ戻る。

母親

詳細非公開。

CURRENT STATUS / FUTURE

† 学会発表・現在進行中の研究 †

『封印されし右腕――身体部位に宿る潜在能力表象』

『“奴ら”はいつから動いていたのか――不定代名詞による敵組織生成』

『世界の終焉はなぜ放課後に起こりやすいのか』

『覚醒前の沈黙――能力発動直前の「……」時間計測/冒頭沈黙11秒』

PROJECT 01

封印解除前発言DB

「この力だけは使いたくなかった」系表現を世界から収集。

進行中
PROJECT 02

黒コート風洞実験

風速と「謎の過去がありそう度」を比較。

進行中
PROJECT 03

右腕疼痛自己申告調査

医学的問題と切り分け、設定上の疼きを研究。

進行中
PROJECT 04

深淵感の定量化

深さ、照明、呼称、BGM、フォントから深淵らしさを数値化。

進行中

AMBITION

中二病を、
“恥ずかしかった昔”だけで終わらせない。

「人が本気で考えた世界、本気で格好いいと思った言葉、本気で信じた物語には、研究する価値がある。」
その先にある“真の覚醒”は、まだ語れないとのことです。

「君が昔考えた技名を、恥じる必要はない。誰にも見せず書き続けた物語も、意味もなく付けた異名も、夜中に書いて翌朝消した文章も、すべて、その時の君が世界を理解しようとした痕跡だ。

だから捨てるな。見つめろ。分析しろ。そして必要なら、今の力でもう一度作り直せ。……それこそが、“覚醒”だ。」

紅蓮院 魔夜教授数秒後:「あと、卒論の提出期限は守れ。」